ご挨拶

整形外科画像診断への想い

 私が整形外科医になった頃は、MRIは大学病院にも無く、鉛のガウンを着て関節造影や脊髄造影を毎日のようにしていました。
 スポーツ整形外科医の原点となった関東労災病院スポーツ整形外科に勤務していた1983年には、肩関節唇を見るために2重造影した後、さらに断層撮影をして、バンカート病変を証明する臨床研究もしていました。
 当時一緒に仕事をしていた萬納寺毅智先生、竹村夫美子先生が、お二人とも癌で亡くなられたとき、半月板の二重造影を当時、年間200例以上されていたのを思い出して、御冥福を祈りました。
 私が会長となり、この研究会を開催するにあたり、改めてお二人に追悼の気持ちを伝えたいと思います。そして、この研究会が発展し、整形外科と放射線科の画像診断における共同研究、発表の中核となることで、先人の努力に捧げたいと思っております。

東京整形外科画像診断研究会
会長 佐藤公一